第14回東京ミネラルショーレポート

一年の締めくくりの大イベント、東京ミネラルショーに行ってきました。
隕石ゲットのチャンスが一番大きいイベントです。
来年の今頃は卒業試験の時期なので行けない可能性が大きいし、就職した後どうなるかぜんぜんわからないので、今回は思いっきり楽しむつもりで行きました。

初日
初日の午前から行ったのは今回初めてです。初日の良い所は、たくさんある中から一番いいのを買われる前に自分が見つけられるかも、といわれているようです。 ただし会場は広いしそれなりに混むのでなかなか思い通りにはいきません。しかも業者さんによっては最初から全部のものを出さない場合があります。 (だからこそいろいろなものを見て探すことが楽しいという気もします。)

事前に決めておいたお気に入りのところしか行かない作戦の方も多そうですが、私はまずは会場をぐるっと回って全体を把握しよう!ということでぐるぐるしてました。中国産の透明な薄黄緑色の蛍石が目を引きました。アクアマリンがあちこちで売られていました。アクセサリーやルースもかなり多いですよね。そして隕石は安い!国内の、特にネット系のお店と比べると下手すると0ひとつ違う場合があります。(念のためフォローしておきますが全ての場合においてそう、というわけではないです。)ある隕石屋さんにあったBrahin隕石に目をつける(笑)

会場を見終わらないうちに買ってしまったものが2点あります。まずは1cm角以上あって色もきれいなペリドット!一律500円の中で一番きれいで目立っていたのですぐ買われてしまいそう、なので買いました。(きっと結晶がもっとはっきりしてたら値段が違うんだろうな。でも、不完全ながら、頭の部分だってわかるぐらいには形が残ってます。)
ペリドット

2つ目は、ヒマラヤものを売っているお店で見つけた、「ガネーシュ・ヒマール産」の小指ほどの小さな緑泥入り水晶です。グラム売りで、これは400円チョットでした。大規模な採掘ができないヒマラヤ系としてはかなりお買い得(^^)独特の先細り型が印象的です。
ガネーシュ・ヒマール

一周した後、Brahin隕石を売っていたお店へ戻りました。Brahin隕石は石鉄隕石で、スライスされたものは、隕石にあまり興味が無い人でもきっと面白いと思うはずです。値段が良くわからないので聞いたら4.5×2cm強で3000円ぐらいなので即買いました。しかもちょっとまけてもらっちゃいました。(^^)v
Brahin

次に隕石ばかりが売っているお店に行き、GhubaraとJiddat al Harasis 073を選びました。が、お釣りが無い!という困ったことになってしまいました。お店の人のアイデアでSayh al Uhaymir 001をほんのちょっと買い足すことで解決しました。 Gold Basinという隕石も買いましたけど、どこのお店だったっけ。(^^;
それからはもう一週回っているときにちょっとなじみの無いものを見つけました。
アンブリゴナイト(本当はもっときれいなレモンイエロー)

これはなんでしょう?黄色のリチア輝石にそっくりなのですが、違います。答えは「アンブリゴナイト」!(ブラジル)…詳しい人は知っているのかもしれませんが私は初めて知りました。ミネラルショーはマイナーなものもあって面白いです。

2日目
2日目は特別展を見ました。立体的にクリーニングされた魚類化石の展示とクリーニングの実演です。クリーニング見学はちょっとした人だかりができていました。 空気圧を利用したクリーニング用の道具は手にもかなりの振動が伝わってしまうので、何時間もぶっ通しで作業することはできないんだそうです。 さらに長年この仕事をしていると手が痺れるなどの職業病が出てきてしまうとのこと。職人さんの苦労があって(もちろんそれ以外の方も)化石が"完成"するわけですね。そうして立体的にクリーニングされた魚は面白かったです。硬い頭は潰れてないんだけど、胴体の部分が潰れてたり。内部が方解石に置換されているのも見事でした。魚の他に植物や地層の写真もありました。
立体魚
方解石置換
方解石置換拡大

特別展を見終わったらまた何となくふらふらと…。初日に密かに欲しいと思っていたコロンビアのエメラルド分離品を買っちゃいました!といってもそんなに高くないやつ。いつか母岩付き買うぞ〜。あとさいごに、グラム20円で売っていた小さいトルマリンの中に、石英もトルマリンも透明なのを見つけたのでゲット。
エメラルド
トルマリン(電気石)
トルマリン別角度

今回はいろいろ買ったなぁ。レポート終わり!


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